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いやだよ。いやだよ。

いやだよ。

「いやだよ。キミでなきゃ。」

今度こそキミはびっくりしたようだった。

そして、持っていたギターをもう一度ぎゅっとにぎった。

「…荷物をまとめなきゃならないんだ。じゃあ、あした、日の出の船で発つ。きっと来てくれよ。」

待ってよ。

最後の一言は、咳に変わってしまって、キミの背中を目で追うことしかできなかった。
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