あなたは講師
たにぐには進路の相談もよくしてて、とても頼りになるお兄ちゃんみたいな存在だった。
たにぐと話をしていると、
「…おぃ、どけ」
「あっ、…ごめん!」
後ろから声をかけたのは元カレの柚希だった。私はなるべく目を合わせないようにどいた。
「お前は相変わらずちっせぇな!」
そう言って頭をポンと叩かれる。
もう関係ないのに、彼氏面されるのがすごく嫌で「知ってますよ!」と言って違うクラスへ行った。
まだ柚希を想ってる自分に気付きたくなかったから……。
――――
「コンコン、失礼しまぁす!」
「おっ、鈴木!今日も来たのか。」
先生と話したいから。
とは言えず。
「まともにあたしの愚痴聞いてくれるの先生だけなんだもん…」
と言う。先生は優しいから、またなんかあったのか?と話を聞いてくれる。
大した愚痴じゃない事も先生に言った。話題を作れば話してくれる先生。
私は少しづつ先生好きになっていくのに気付いてないふりをした。
「あっ!そういえば、先生の下の名前は…なに?」
「ん、俺は…」
黒板に文字を書いていく手に見惚れているといつの間にか『央一』と書かれてた。
たにぐと話をしていると、
「…おぃ、どけ」
「あっ、…ごめん!」
後ろから声をかけたのは元カレの柚希だった。私はなるべく目を合わせないようにどいた。
「お前は相変わらずちっせぇな!」
そう言って頭をポンと叩かれる。
もう関係ないのに、彼氏面されるのがすごく嫌で「知ってますよ!」と言って違うクラスへ行った。
まだ柚希を想ってる自分に気付きたくなかったから……。
――――
「コンコン、失礼しまぁす!」
「おっ、鈴木!今日も来たのか。」
先生と話したいから。
とは言えず。
「まともにあたしの愚痴聞いてくれるの先生だけなんだもん…」
と言う。先生は優しいから、またなんかあったのか?と話を聞いてくれる。
大した愚痴じゃない事も先生に言った。話題を作れば話してくれる先生。
私は少しづつ先生好きになっていくのに気付いてないふりをした。
「あっ!そういえば、先生の下の名前は…なに?」
「ん、俺は…」
黒板に文字を書いていく手に見惚れているといつの間にか『央一』と書かれてた。