ぎゅっとして
「あ、そういえばさっき美玖から聞いたけど・・・・・」


「ん?」


「慧のお母さんて、岸本利緒だって、ほんと?」


その言葉に、慧の体がビクリと震えた。


それは、突然のことだった。


まるで周りの温度が一気に下がってしまったかのような感じ。


慧の表情が、今まで見たことがないくらい強張っていた。


「慧・・・・・?」


心配になって声をかけると、はっとしたようにあたしを見る。


「どうかした?」


「・・・・・別に」


それでも、まだ顔色が悪かった。
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