現在・過去・未来
私はその写真では、すっごく“笑顔”で自分でも自分が“幸せ”に見えた。

でも、拓海も笑ってた。
これが、“最高の笑顔”なのかは知らないし知ることも出来ない。
でも、気になる…。
でも、聞けないんだ…そう思うと悲しかった。

○○○○2のスイッチを入れた。

華月さんの本の3頁目には、不思議な事が書いてあった。
“これから、あなたのゲームがはじまる覚悟は良い?もう、戻れないの。あなたははまってしまった。逃れられる事は無い。まず、真面目に、あなたの好きな人の写真を、テレビ画面に見せて。”

私は、書いてある通りにテレビ画面に拓海の写真を翳した。

何故かテレビ画面に拓海と私の写真が全く同じに移っている。

“girl or men?”
テレビにそう出てきた。
“あなたは女?それとも男?”と言いたいのか“あなたが好きな人は女?それとも男?”と言いたいのか分からなかったが、私は、女の方をコントローラーで矢印を動かし、ボタンを押した。

そしたら、私の方が破れて、拓海の写真の方だけ残った。

“OK?”と出て来たので、ボタンを押した。

これから、私のゲームが始まる。

もぅ、迷わない。
< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop