運命。

第2章 見た目も心も・・・。


「よし!!今日の放課後告白するかー!」ズキン。胸の奥が痛い。「心芦ー!!応援頼みます!!」『うん。頑張ってね!!』ズキンズキン。さっきよりも胸の奥が痛む。
「じゃーあたし、教室行くねッ!!じゃぁーね☆」心愛は笑顔で自分の教室へ行った。

胸の奥が・・・張り裂けそうなぐらい痛い。

「心芦ーおっはよーん!アレ?朝からブルー入ってる??」

この子は私の心友の、五十嵐宰イガラシアズサ。なんでも相談できる。「ほーら!!言ってみて・・・??まぁー・・・立ち話もなんやし・・・教室行って座って喋ろうかぁー。ホラ!」
ギュ。宰は、私の手を握り、教室へ入った。

私と宰は2年間一緒のクラス。中1・中2と同じクラスだ。3年生はわかんないが。
しかも、一緒の班。私と宰でくじに細工をして、同じ班になった。


ガタッ。私と宰は椅子に座った。「ほら・・・話して・・・??」私は泣きそうになりながらも、今朝あったことを宰に話した。

話を聞き終わった宰は、「そっか・・・辛いけど、無理に忘れないようにして、ゆっくり・・・時間をかけて、忘れていきなよ。心芦には、宰がいるよ!!」
と言うと宰は私の頭をなでてくれた。ズキズキする胸の痛みが少しやわらいだ。

この後授業があったが、私は、上の空だった・・・。




―放課後―

とうとうきてしまった・・・。

ガラッ。誰かがドアを開けた。私はクルリと後ろを向いた。
・・・・・・・・・・心愛だ。「春斗ー♪ちょっといいかな・・?」心愛は顔を赤くして、春斗を呼んだ。春斗は、友達と喋っていたが、一言言って、心愛の方へ来た。
「おぉー!!心愛じゃん!!久しぶりだなぁ!んで??どした??」「ここじゃぁー・・・ちょっと嫌だから・・廊下来て☆」「おう!!」
ズキズキ。また胸の奥が痛み出した・・・
そのことに気付いたのか、宰は私の手を握って「大丈夫。宰がいるよ。」
と笑顔で言ってくれた。



「ありがとうね☆じゃー帰ろうね♪」「おう!」と2人は笑顔で言った。
成功・・・したんだ。本当は喜ばなくちゃいけないのに・・・心の中で、振られればいいのに。と願っていた。

         この時を境に私の心も見た目も変わった。
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