空の少女と海の少年


小さい声で呟く春ちゃんの顔は赤くて
少しだけ光に感謝した

だって光がなかったら
この可愛い顔は
見れなかったじゃん

少しいじめたくなった


「いや。僕疲れちゃった。」

「………。」


下を向いたまま黙る春ちゃんに少し焦る
やば……泣いてる?


「……乗ろうか観覧車。」

「よし!早く早くっ!」


は?
超元気じゃん
泣いてないし

唖然としてる僕の手を
引っ張って歩く春ちゃんは

「押してだめなら引いてみろ〜♪」

って歌ってる
なんだその歌は


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