空の少女と海の少年

◇ジュエル



──闇に覆われた世界¨魔界¨

魔物達が生活しているこの世界には
4つの城がそびえ立っている


その内のひとつの城の玉座

10代位の少年が足組みをしながら座り
前に跪く悪魔を見下していた


「ふーん。空と海が見つかったんだ?」

「はい。今は学園にいると占い師が。直ちに我々が向かい消し「無理だよ。」


少年は悪魔の言葉を遮ると
楽しそうに微笑んだ


「学園の周りのあれ。あの結界がある限り、学園への侵入も脱出も不可能だよ。」

「……ではどうすれば?」

「でもそれは¨君達が行ったら¨の話。……僕が行くよ。」


ニヤリと笑った少年は
玉座から立ち上がる

悪魔は一瞬動揺したが
すぐに一礼すると姿を消した


「まずは挨拶としようか。……空と海。」


少年が右手を前に突き出すと
空間が歪んで扉が現れた

ゆっくりと扉を開け
少年は扉の向こうへと姿を消した


_
< 34 / 652 >

この作品をシェア

pagetop