スタッカート

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暗い廊下、窓の外に見えるグラウンド。
横断歩道、信号。

部活が終わり、二人で歩く帰り道。
何度か歩いたこの道が、今日は違って見えた。

何気ないふりをして隣のトキを見ると、絶妙なタイミングで目が合ってしまう。
途端に顔が熱くなって、私は咄嗟に俯いた。

くつくつと、笑い声が耳に届いて、余計に顔が熱くなるけれど。
深く息を吐いて、口を開く。


――ヒナと話して分かった、私にできること。私が、したいこと。


「…傍に、いさせてね」

言ったあと間をおいて、上目遣いにちらりと隣を見れば、頬を染め、目を見開いて私を見つめるトキ。

びっくりして目を見開くと、何故か悔しそうな顔をされた。

反応の意味がわからずに首を傾げる。すると、ぶらりと下がっていた片手を握られて。


私は思わず、唇がふにゃりと緩んでしまった。



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