夕暮れ行進曲
「お前は、高橋か。高橋だよな?いや、田辺か?」

「高橋です。」

「高橋と言ったろうが。」

 松重先生は不機嫌そうにぷいっと立花のほうを向いてしまった。
 一瞬このじじい、殴ったろかと思ったが立花がいる手前、これは逆においしいと良い方向に考えるようにした。
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