夕暮れ行進曲
「ちょっと、ひどくない?他に友達いないんだって~」

「・・・・」

 田村に頼めと言おうとした。でもなんとなく辞めた。

「さっさと始めちゃってくれるかね?君らも早く帰りたいだろ?」

 俺と立花は言われるがままに人体模型を運び出した。といっても俺が一人で持って、立花は何だか知らないがクロマニョン人の本物か模型かの区別も付かない頭蓋骨を持って学校の指定駐車場へ向かった。

「立花は何で松重先生と親しいの?」
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