姉弟道
「それって、俺がバカだとでも言いたいの?」

続けて言った俺に、
「いや、そうじゃねーけど…何か、あんまり自分に自覚がねーなって思って」

カズはモシャモシャとコロッケパンを食べた。

余計なお世話だよ!

俺は心の中でツッコミを入れた。

「もしかして、トーゴが女に興味がねーのって自分に自覚がねーからじゃね?」

「はっきりと言うわ」

そう言った俺に、カズの目が止まったように俺を見つめた。

「一応だけど、これでもわかってる方だから。

つーか、バカと鈍感の違いって何だよ?」

俺が出した質問に、カズが考え出した。

彼が考えている間に、俺は弁当を空っぽにした。

自覚がないとか何とか言うけど、これでも俺は自分をわかってる方だ。

だから、俺がモテるなんて絶対にありえねーよ。
< 177 / 221 >

この作品をシェア

pagetop