姉弟道
毎日毎日ご苦労さんとしか言いようがない。

あまりにも必死だから、笑い飛ばすこともできやしない。

「つきあう気はないんでしょ?」

俺がそう言うと、
「当たり前だろうが」

アズにぃは言い返した。

彼がそう言っても、すみれさんはあきらめてくれない。

だって、この前にライバル宣言をしたばかりなんだもん。

完全にすみれさんはリコ姉ちゃんにライバル心を燃やしている。

そう思ったら、俺たち2人はまたそろってため息をついたのだった。

その時だった。

「何してんのー?」

リコ姉ちゃんが俺たちのところに顔を出してきた。
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