TOKYO TROUBLE HOLIC
翌日、いつものカフェで好雄と健二に会った。
二人は喜んでいた。
スリが証明され、馬鹿げた遊びもなくなって。
これで良かったのだ。
廣明の親父が何してようと、やくざが関係してようと。
最初の目的が達成されればな。
変に首を突っ込むのは、もうやめとこう。

とりあえず、家賃代もタダになり、今月の生活はなんとか安泰だ。
たまにはいいよな。
頭を使うのも。
そろそろ、夏も終わりだ。
食欲の秋、運動の秋。
あと、読書の秋。
俺は優雅に読書でもして、この秋を過ごすかな。


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