~天使はふたたび舞い降りる~
片想い
「先生を知ってる?」

「うん。進路相談しただろ?」

「それだけ?」
奈楠の目が疑っているようだった。

「先生、可愛い人だね。」

「そう?
よくわかんないけど?」

「うん、可愛い人だよ。」

「だから?なに?」
卒業証書の筒をポンポン
しながら
奈楠が不快そうな顔をした。

「趣味悪いから~
女じゃないじゃん~」

「俺は女友達一杯なんだから
女の見る目はあるんだぞ~」


「バカじゃん!!」

奈楠は、俺の頭を思いっきり
証書で殴った。


「いて~!!」


「きらい!!」
奈楠が走り出した。


「今日は、お祝いしようね~」
奈楠が振り向いて
笑った。
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