~天使はふたたび舞い降りる~
希望
辛い治療の中で
奈楠を救ってくれた
二人の子供の名前付け。


副作用で
泣き出しそうな中で
希望を見出そうとしてるのは


歩来の出産がきっかけだった。

「難しいね。
一生呼ばれる名前だもん。
責任感じるな~」


そんな中でひとつの
候補をつくった。



  愛に恵まれる


  ゛ 愛恵  ゛

   め  ぐ


  龍崎  愛恵  

「どう?」

緊張した面持ちで奈楠は言った。



「愛に恵まれるで、愛恵・・・・
そう使うか…漢字・・・」

俺はなぜか感心した。



「だめ?あ~~~だめか~~」

「あ、いやちがう!
そう読むのかって感心していたとこ。」


俺は

「なるほどな~~~」


と感心し続けた。


「じゃあ、これでいい?」


奈楠がうれしそうに叫んだ。

「すげーいいと思うよ。
ギリギリセーフだな。
早速伝えるか~~~」


名前を聞いた素良と歩来は
とっても喜んだ。

歩来は感動のあまり
涙ぐんで、奈楠を抱きしめた。

「素敵な名前ありがとう。
早くよくなって愛恵に会いに来てね。」


三人は幸せそうに
退院していった。




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