~天使はふたたび舞い降りる~
怪しい雲行き
仕事から帰ってきたら
部屋は真っ暗だった。


「奈楠!!寝てるのか?」


俺は奈楠を探した。


「奈楠!!おかしいな。
外出はできないのに・・・」



奈楠の部屋を開けて
電気をつけた。


いないと思った瞬間
「芳樹・・・・」
と声がした。



「奈楠?」



机の下で膝を抱えて
小さくなっていた。


「どうしたんだ?
かくれんぼか?」



俺は奈楠を覗きこんだ。



「・・・・芳樹・・・・
あのね・・・
あいつが・・・・あいつ・・・・」




「あいつ?」


奈楠が耳を塞いだ。
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