~天使はふたたび舞い降りる~
決意
読み終わり
俺の心ははっきりとした。


今まで揺れ動いてきた俺を
奈楠は感じていた。
深く傷をつけてしまった。
そして奈楠の人生も
また誤った方向へと
歩かせたのは俺だった……


この手紙を
俺に渡した四季も
どんなにつらかったか


すべてにおいて
自分のはっきりしない態度に
二人の女を
傷つけてきたことだけは
確かだった。



四季の人生にも
奈楠の人生にも
けじめをつけなければ
いけないと思う。



それは自分の心に忠実になること




それしかなかった。


外は急などしゃぶりになった。


雷が鳴り響く。
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