~天使はふたたび舞い降りる~
別々の道へ
朝目覚めたとき
隣に四季はいなかった。


四季が俺のベットを出たのを
俺は知っていた。


寝たふりをしているしか
なかった。
それが四季に対しての
優しさだと思った。



朝日を浴びて
四季の裸体が輝いていた。
美しい四季の裸体を
焼き付けて目を閉じる。



玄関のドアが
閉る音がした・・・・


そのまま俺は眠りについた。



四季の思うままに
夜を明かした。


俺は精一杯の愛で応じる。



この心が四季に伝わったのか


「幸せよ。」


何度も四季はつぶやいた。


「きっとこれが正解よ……
これが私と芳樹の運命なのね。」



激しい雨の音もかき消すように




四季は美しい声で
歌うように喘いだ。



そして何度も何度も
俺を求めて
やがて安らかな寝息をたてて
眠りについた。
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