~天使はふたたび舞い降りる~
運命の糸
「ごめん。
参ったな…俺ヤバすぎだな。
こんな姿見せて。」


「芳樹はカッコつけすぎだから
疲れちゃうのよ。」


「ありがとうな。」

俺はマンションの前で
車を降りた。


その時
歩来も降りてきて

「待って。」と言った。


そして振り向いた俺を抱き締めた。


「ふ・・・?」


「これは母親としてのハグ。
だから素良には伝えるよ。
芳樹が壊れそうだから・・・」


「昔もよくこうして抱きしめてくれた。
あの時は必ず
襲ったけど~」


「バカ……」


しばらく抱きしめてもらって
不思議に落ち着いた。


「おまえは魔法使いだな~」

「素良なんて仕事でへこめば
ママだっこ~っていうよ。」


俺はあまりのビックリに
体を離した。


「マジ?」


「そーよ、だから
メグはパパに厳しいんだもん。」


「ライバルか~!?」


大爆笑


「もう大丈夫ね。」


「おう!元気モリモリ!!!」


歩来はにっこり笑った。
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