~天使はふたたび舞い降りる~
胸の痛み
近くのスーパーについたのは
約束を10分越していた。

カートを押しながら
奈楠が買い物をしていた。


「ごめん、遅くなって。」

「遅い!待ってるほうは
とっても長いし・・・・」

かごにはもういろんなものが入っていた。


「惣菜でいいんだよ。
時間ないし俺は
全く作れないし。」


「いいよ、私が作る。
8時までまだあるから~
お酒は買ってないから
選んでね。」


「いや、マジに大丈夫か?
きっとあいつらも気を使って
なんか買ってくるし。
いいよ、惣菜でさ~」


そう言って
かごの中のものを戻した。

奈楠は不服そうにしてたけど
期待できないから
そう思った。


「こんなの作れるなら
毎日作って欲しいな~」


もう奈楠の機嫌は斜めになった。
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