～天使はふたたび舞い降りる～

恋歌

「人を愛した時きっと
奈楠もいろんなことに気がつくよ。
愛は甘い時もあれば
辛い時もあるけど
人間として成長できるんだ。
奈楠も
恋を一杯して
いい男と愛し合って
おかあさんになれ。」


「あはは・・・・
私みたいなのは恋なんて
できないよ。」


「恋は突然やってくるさ～」


俺がこんなこと
語ってるよ～
誰ににも聞かせられないな～


兄面して
笑っちゃうな～
でも
不幸だった奈楠に勇気を
持たせてあげたい。


人生って悪いもんじゃない
せっかく生まれてきたのに
俺らだって幸せになる
資格はあるんだ・・・・



「やりたいことあるなら
話してくれよ。
考えようよ。
奈楠の将来が少しでも明るく
あるように・・・・」


「ありがとう」



奈楠の口に
チョコをつっこんだ。


「太るぞ～」

「意地悪ね～」


奈楠の不幸だった人生が
俺とであったことで
変わってくれることを
祈りたい・・・・・・