僕と母と家族の再会記
その後、妹達はそれぞれ買い物に
母と義父と妹の娘は遊びに
上の階へ向かった。

僕はテーブルで
しばらくの間、帰りの経路を
携帯で検索していた。

天保山から空港までの経路と時間
残された時間には限りがある。
これ以上移動で
時間を使うわけにはいかない。

そうしてると、
空き席を探す家族がいたので、
僕は席を譲って
喫煙コーナーへ行き、
タバコを吸った後、
母達の元へと向かった。
子供達が遊ぶ所の一角の
テーブルに母達は座っていた。

母の隣に座り、
今の仕事の事、
仕事を辞めようとしている事、
辞めた後で一度大分に帰り、
母や祖父の家に行ったり、
自分のルーツとなった
人達に会いたい事、
自分で仕事をして生計を
たてていこうと考えている事、
色んな話をした。母は少し
心配している様子だった。

確かに自分で生計を立てる事が
簡単な事ではない事は
分かっているつもりだ。

難しいからこそ、
やりがいもある。

いつまでも雇われで
生きていくのでは無く、
もっと楽しく、自由に
生きてみたい自分がいる。

もっといっぱい
話したい事はあったが、帰りの
飛行機の時間が迫ってきた。
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