【短編集】僕達の夏
ひぐらしの声と珈琲の香り
クラスの奴らは一人絶叫してる私を見て面白がって『刈り上げ』コールを始める始末。
『正面おかっぱ後ろ刈り上げ』ってコノヤロー。
私の髪型ネタに楽しみやがってー…私だってここまで刈り上げられるのは予想外だったんだよ!
結局今日もキャンバスは真っ白なまま帰路に着く。
おまけに帰り際通りすがりのシュンちゃんに『広川まだ描き始めてないの?』とか言われるし。
くそぅ…プレッシャーだ………なんだあの薄笑い…。
だいたい『心』なんてテーマ漠然とし過ぎてイメージが固まらない。
どうすれば良いんだろう…?
遠くでひぐらしの声が聞こえる。
『心』について思いを巡らせていた私はいつの間にか知らない道に迷い込んでいた。
「うわー…やっちゃったよ。」
身も心もラビリンスだよ。
うまくないよ。
わかってるよ畜生。
もういいや、とりあえずどっかでここ何処か聞かなきゃ。
そう思って私は最寄りの古びた喫茶店に入った。
『正面おかっぱ後ろ刈り上げ』ってコノヤロー。
私の髪型ネタに楽しみやがってー…私だってここまで刈り上げられるのは予想外だったんだよ!
結局今日もキャンバスは真っ白なまま帰路に着く。
おまけに帰り際通りすがりのシュンちゃんに『広川まだ描き始めてないの?』とか言われるし。
くそぅ…プレッシャーだ………なんだあの薄笑い…。
だいたい『心』なんてテーマ漠然とし過ぎてイメージが固まらない。
どうすれば良いんだろう…?
遠くでひぐらしの声が聞こえる。
『心』について思いを巡らせていた私はいつの間にか知らない道に迷い込んでいた。
「うわー…やっちゃったよ。」
身も心もラビリンスだよ。
うまくないよ。
わかってるよ畜生。
もういいや、とりあえずどっかでここ何処か聞かなきゃ。
そう思って私は最寄りの古びた喫茶店に入った。