日直当番
由理の声で私の中でおかしな脳内妄想が繰り広げられていたことに気づいた。


「小論書いてる途中でトリップすんなよ。なんか今日の神崎おかしくね?」


「なんかあったんなら相談に乗るけど?」


私は皆川と由理の顔を交互に見てから机に置かれた小論文を見た。


休み時間中にふたりにアドバイスをもらいながら書いたおかげで、半分以上は仕上がっていた。


時計を見ればあと10分ほどで昼休みが終わろうとしている。


「んーん、大丈夫だよ。なんでもないから」


早く小論文を仕上げなければ!

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