日直当番
「進藤くん、昨日は服ありがとん」


「お礼を言うならちゃんと言ってください」


「はいはいありがとうございましたあ。あのぉもしかして進藤くんも風邪引いちゃった?」


「はい。これも全部神崎さんのせいです。どうしてくれます?」


うぅっ。


マスクのせいで進藤くんの表情が読み取れない…。


「あれれー?」


皆川が下から私たちを見上げた。


「もしかしておふたりさん。もしかしてぇ?」


彼は指をさして交互に私たちの顔を見比べた。


「ちっがうよ。昨日制服濡れちゃったから服を貸してもらっただけだよ」


「それだけじゃないでしょう?フラフラのあなたを僕の家で介抱してあげたじゃないですか」


「うへへマジかよ」


「ニヤニヤすんな皆川!いやらしいっ」

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