かくしご
写 真
 厚手のアルバムを開く。

 家族が、大きなおにぎりを食べている
運動会の写真が始めにある。 

 小学1年生の名札の三男が
日焼けした顔で、笑っていた。
まだピンクの服が選べなかった頃の信子が、
水色の服で、コスモスの花をつまんでいる。

 そこから始まる我家のアルバムは、もう2冊目。
みつも心が落ち着いてきた。
家族らしくなってきたと信太郎は、思う。

 自分の小さな家族。
でも一番大切な家族。

 『この家族のためなら何でもしよう』
と心の底から思う信太郎だった。


< 46 / 47 >

この作品をシェア

pagetop