『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「ひかり?」


呆然としている私の後ろに、
いつの間にか清が立っていた。

私の目が、清の右手に吸い寄せられる。



ガムテープ・・。



「突っ立ってないで、
入れよ。」


清は、私を押して、部屋の中に入る。

促されて、ベッドに座ると、
部屋の中を見回した。


「俺、明日この家出て、
一人暮らしすることにしたから。」


心臓が、ドキリとはねた。

嫌な、はねかた。






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