The Last Lie

だけど、


今まで私にしてくれていたことも、


今日私を見て優しく細められた目も、


今日頭を撫でてくれた大きな手も、


今日かけてくれた言葉も、


全然違った。



柚杞の、愛情ってそんなんじゃない。







“…俺いるから、…お前の側にいる”






私が思ってたよりも、



もっと




もっとずっと優しくて



もっとずっと深いものだった。






秋の風が、吹き出したこの日。




思い知ったんだ。







柚杞との距離が


どれ程離れてるか



思い知らされたんだ。




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