鬼畜な俺様執事


奈津紀を部屋へ案内し、早速作業にとりかかる。



「手作りじゃなくていいなら、メイドに服を借りるんだけどな~」



作業しながら、私はぼやいた。



「仕方ないよ、家庭科も兼ねてるんだから」



手を器用に動かしながら、奈津紀が答える。



「奈津紀は上手だからいいけど……」



話をしていると、ふと奈津紀が手を止めた。



「そういえば、センパイは?」

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