鬼畜な俺様執事


橘さんも私に気づき、側に来た。



「おはようございます、綾香お嬢様」



「おはよう、橘さん」



橘さんにも挨拶を返したが、一瞬、ほんの一瞬だけ、目に苛立ちの色が走った。



え?怒っ…た?



橘さんは、にっこり微笑んだ。



目が笑ってないっ!ちょっと怖い…



「朔夜、とお呼び下さい、綾香お嬢様」



「は、はい…」




「お食事の用意が整っております。どうぞこちらへ」



そう言った時には、昨日と同じ、優しい笑顔だった。



気のせいだったのかな…?

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