鬼畜な俺様執事
翌日。
学校へ着くと、私は荷物を席におき、そのまま朔夜のクラスへ行った。
教室の扉が開いていたので、中を覗き見る。
朔夜はまだ来ていないようだった。
私が人を探す素振りをしていたのを見て、親切な人が話し掛けてきた。
「誰を探してるの?」
「あ……朔夜さんを……」
するとその人は、申し訳なさそうに言った。
「彼なら転校したけど……?」
転校?
「どこの学校ですか!?」
勢い込んできく私に、さらに恐縮して言った。
「さぁ……先生ならわかるかもしれないけど」
私はその人にお礼を言って、その場を後にした。