*制服のボタン*a solemn promise*
未来へ


陵弥の誕生日から1ヶ月半。


「相変わらずラブラブですね…ご馳走様!」


って、昼休みの学食で別々ランチを陵弥と交換しながら食べてたら沙織に言われた。



「陵弥なんか毎日、凜花ちゃんの事しか言わねぇし…」

「ぅるせぇよ…」


卓君にも冷やかされ、陵弥が照れた。


うふふ……


陵弥は誕生日のあの日から激甘が強くなったかも……
キッチンにいれば邪魔して後ろから抱きついたり、キスしたり…

相変わらずパソコンと睨めっこの時は私もおとなしくしてるけど……


終わるとね……
直ぐベタベタ…なんだよ……



陵弥は教習所に通い初めもう直ぐ免許が取れそう。

私はバイトも続けてるよ。陵弥は忙しくてもちゃんと迎えに来てくれる。



「わざわざ来なくても俺が送ってやるのに、お前らしいな」


って、原田君が言うと。


「俺が迎えしたいからいいんだよ…」


って、陵弥。

この2人は今は普通に会話する友達。



スッっと目の前に差し出される陵弥の手。


私はその手に笑顔で手を絡める。
それを満足そうに口元を緩め私を見下ろす。


付き合った時から変わらずこうやって陵弥の手に私は手を重ねて来た。


安心出来る温かい手。

ずっと離したくない陵弥の手。



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