*制服のボタン*a solemn promise*
記念日の涙

「あっはっはっはぁー」


机に頬杖ついて、昨日の事を沙織に話したら…

大爆笑された。


ジロリと沙織を睨むと。


「あーゴメン…でも久美って女の弟が告白ってあり得なくない…しかも陵弥がムキになったって…可笑しい…」



…… 勝手に笑えば…



だってさ…散々ピリピリさせといて告白ってあり得なくない……


本当、何考えてんだか…



あの久美さんの弟なんでしょ……

陸斗君…本気なのかな…


それとも…かわかわれてる……



「で、その弟君はどんなコなのさ?」


散々笑っておいて、興味津々の沙織に半ば呆れ顔の私。



どんなコ…


背は高くて、切れ長の目で…
ちょっと大人っぽい顔。


そう……こんな感じ…


えっ…?


………この顔……



「り、陸斗君!!」



突然、窓の外に現れた陸斗君。


窓を開けて。


「俺、体育でグランドから凜花さん見えたから来ちゃいました」



…って…ニヤリと笑って。


1階の教室ってグランドから丸見えなんだよね…



「あら…可愛いコね…あなたが陸斗君?」

って沙織。


目をキラキラさせちゃって。


卓君にチクるよ!!



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