〈実話〉いつの日か…
私はアイカの姿を見た時を思い出した。


今もお腹にある。


私は、普通に産みたいと思った。


顔を見て大事に育てて


成長する姿を見たいって思った。


親なら誰でも思うだろう事を普通に思っただけなのに…


結婚なんてしなくても

私は一人でも、この子を産んで育てたい。


その思いをカツに伝えた


『お前何言ってんの?』


『前みたいな思いは嫌だし今回は自分に素直になりたいし…だから一人でも産む。』


『今更そんな事無理に決まってんだろ?なぁ?結婚してからでも遅くねぇだろ!』


『無理じゃない。やれるから…』


『同じ事何度も言わせんな!諦めろ。ちゃんとするから!わかったか?』


私は返事しなかった。


出来るわけない。

二度としないって決めたんだから…


そんな私の姿を見たカツは、私が座っている後ろの壁を顔に当たるギリギリの距離で殴った。


なんとも言えない恐怖


本当に私に当ててたら間違いなく鼻折れてたと思う。


私は本当に恐怖でいっぱいだった。

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