ただキミと一緒にいたかった
第3章
10
失ったモノは
大きすぎて。
それを気づいたのは
失ってから、で・・・。
この気持ちにも
“オワリ”が来てしまうのかな
と思えば思うほど
きっと、ありえないな。なんて思ったり。
ずっとこのまま引きずるんだろうな、って。
大好きな空にも終わりが無いように、
あたしの気持ちにも終わりが無い。
あたしの中では、
貴方が空だったよ。
大好きで、大きくて、何でも受け止めてくれて。
“空”だった。
あのときに強い咲希は
どこへ行ったんだっつーの!!!!!
泣いても、苦しんでも、叫んでも、
変わらぬ「過去」なら
未来を作っていこうかな。
明るい未来を。
──ってか・・・
まだ好きでいていいんだから
このまま好きでいるしかないっしょ。
誰かに迷惑かけるわけじゃない。
自分の気持ちには、嘘つきたくないから。
ほら。
見れないと思ってた空も
いつの間にか
見上げられるよ
笑ってる。
「晴れてる」