禁忌恋愛



「ただいまぁ」

玄関からゆうくんの声がしてあたしは体をビクっと揺らした。

「…おか、おかえり」

「ん。ただいま」

なんか、、、ゆうくんの顔、見れない。

真樹が恋とか変な事言うからだ。

「今日のメシなに?」

ゆうくんがネクタイを緩めながらそう尋ねる。

「カレーライス…」

「やった」

ゆうくんがまた、可愛く笑う。

ドキン!

大きく胸が跳ね上がった。


ーえ?

今、あたし、、、。

ゆうくんの笑顔にーー…

「今、用意するね!!」

あたしは急いで台所に走った。

あたし…ほんと、どうしちゃったの…?


「んー、さんきゅ」

おかしいよ、おかしいよ…。

あたしはドキドキと音をたてる心臓を押さえながらうずくまった。

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