チェリーをあげる。

しばらくすると渡さんのお姉さんが「朝ごはんまだでしょ?」と言って、


こないだ礼さんと会ったお店まで連れて行ってくれた。




店に入ると、私達は適当に軽食を頼んで少し話をした。



話題はもちろん渡さんバナシ。



礼さんから渡さんに連絡を取ってもらってから、また彼との仲がこじれてしまったことを詳しく話すと、


礼さんは言った。




「あの件に関してはホントごめんね…。雛ちゃんがこっちにいる間に、あいつとヨリを戻せる何かイイ方法が考えられるといいけど…」




渡さんのお姉さんも言った。




「あいつも意外と単純だから、何かの拍子にまたコロッと気が変わることもあるかもしれないしね」


「そうですか…」




ホント、そうなってくれるといいけど…。
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