〇●ベリージャム●〇
稜哉
「さみー。なんで冬はこんなに寒いんだ?」
俺はいつものようにチャリの荷台に座っている。
「あたしはチャリこいでるから暑いんですけど。」
文句を言いながらも姫菜はチャリをこぐ。
「健康的でいいんじゃない?」
いつものように姫菜をちゃかす。
すると急に姫菜が俺の方を向いた。
「おおお前バカ!!前見ねーと危ねーだ」
パシン!!
「いってえ!!」
いきなり姫菜が俺の頭を叩いてきた。
痛さのあまり姫菜を睨んだ。
すると姫菜はギロッとした目で俺を睨み返してきた。
《おぉこえー!!》
俺は何も言えなくなってしまった。