〇●ベリージャム●〇
稜哉とクリスマスの約束をした次の日。
私は稜哉からせかされながらもいつも通り家を出た。
「ってか姫菜今日も遅い!!だからチャリこげ!!」
また稜哉を待たせてしまったせいで稜哉を怒らせてしまった。
「どっちにしろあたしがこぐじゃん。」
体育祭の時以外は全てあたしがチャリをこいでいる。
「ほら。早くこいでよ。」
命令のような違うような口調で稜哉は言ってきた。
「朝は稜哉が低血圧だから嫌い。」
チャリにまたがりながら小声でつぶやいた。
「悪かったな。」
後ろから声が聞こえてきたのは言うまでもない。