〇●ベリージャム●〇
教室に入るととっくに稜哉が席に座っていた。
最近稜哉を見ていると辛くなってくる。
親友だと今も思ってるけどなぜかそう思ってしまう。
今だって校門の前にいる時だってそうだ。
「おい。お前なんで朝顔合わせようとしねーんだよ。」
俺は鞄を机に置きながら「あぁ。ごめん。」と言った。
加えて「姫菜ちゃんしか見てなかった。」と言ってみる。
まあ本心なんだけどね。
するとたちまち稜哉の顔が曇っていくのがわかった。