〇●ベリージャム●〇
「クリスマスだってそう。前のあたしだったら稜哉には悪いけど雅人君に誘われたら稜哉の誘いを断っていたと思う。」
《確かに失礼だ。》
「でも実際今は稜哉の誘いを優先にしている。」
《そういえばそうだ。》
「いくら雅人君から何て言われようがあたしは今回のことについては稜哉を優先にしようって思ったの。」
《そりゃあ俺の方が先に姫菜を誘ったんだし?》
「最初の時は稜哉が先だからって思ってたんだけど、クリスマスどこ行こっかな?とか何しよっかな?って考えているうちに雅人君よりも稜哉との時間を大切にしたくなっちゃって。」
《ん?それ……どういう意味?》
「しかも最近稜哉といると恥ずかしいし。」
《なんで?》
「さっきだってあたしの為に誘ってくれたって言う途中だったじゃん?」
《ああ。》