〇●ベリージャム●〇

「あのさ姫菜ちゃん。」




「何?」




「もうちょっとしたらさ。稜哉のとこに帰すから。だから今は稜哉のこと考えないで。」




どこか悲しい表情で雅人君が言った。




「うん……わかった。」




私はあえて稜哉のことを考えていたことを否定しなかった。




なんでだろ?




はっきりした理由は見つからないけど……




ただなんとなく?


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