〇●ベリージャム●〇

「ひめも贅沢ね。毎日いつでもどこでも隣にあんなにかっこいい稜哉君がいるのにいつも隣にいない違う意味でかっこいい雅人君を選ぶなんてね。」




「別に“かっこいい”とかで決めてるわけじゃないし。」




「じゃあ雅人君のどんなところが好きなの?」




私は急に暑くなった。




たぶん顔は真っ赤になっていると思う。




「雅人君は優しいもん。」




恥ずかしすぎてこれ以上言いたくなかった。




だから一言で雅人君の好きなところを言ったのに……




「普通すぎる理由ね。」




とかってつまらなそうな顔をして明日香は言う。




《あたしはかなり必死で答えたのに!!》


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