天使の涙(仮)

翔ちゃんへ


突然こんな手紙、ごめんなさい。
元気にしてますか?
翔ちゃんと別れて数日しか経っていないというのに、もう随分と時が経った気がします。

私から別れを言ったのに、どうしてか心に大きな穴が開いてしまった気がするの。
今思うことは、翔ちゃんのいない世界はこんなにも小さかったんだって。
見るものすべてが違って見えるよ。
こんなの小説や漫画の中だけのことだって思ってたけど、本当にあるんだなって実感してます。

だけどね、これで良かったのかなって思うの。
今はすごく寂しくて、辛くてこの気持ちに負けちゃいそうだけど、きっと前に進めるって信じてるんだ。
それにね、今まで見えなかったことが見えたり、感じたりするの。
それはきっと翔ちゃんといたら感じられなかったこと。


翔ちゃんと一緒の私はいつも翔ちゃんのことばかりだったよね。
でもね、本当は翔ちゃんにしがみついて、こんな弱い自分を守って欲しかったの。
私の中のずるい気持ち。
優しい翔ちゃんは、そうすれば私を見放すことが出来なくなるでしょ?
困らせたかったんじゃないよ。
もうそれは愛ゆえに…。

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