キミがいたから【さみ短2】
くらい?



いいや、くろい・・・


黒いのさ





黒い海


泳ぐ星




向こう側に見える太陽の姿





俺は夜を照らす月






「なあ、太陽。俺は・・・何をしてたんだろうなぁ。」




独り言の様な


ただそれにしては大きいような




呟き




太陽は言う




「ん、何だ。よく聞こえないぞ。俺に話しかけているのか?」




太陽の声は相変らずだな



青い星がふと視界に入った




「いいや、やっぱり何でもないよ。・・・・・・。」





「何だよ、まどろっこしい奴だな。」





「・・・・・涙って・・・・・。」




「ああ?波?よく聞き取れないって言ってるだろ。」





月は微笑んでいた



青い星・・・あの何処かであいつは笑っているんだろうか





「すげぇな。」





俺はここで笑っているよ


今、俺の光はあいつに届いているのかな



俺が映る空を


あいつは見ているのかな







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