先生、ずっと愛してる。
「だって…ここ家賃高そうじゃない?」




「あ~恥ずかしい話し、親父が買ったんだよ」




「お父さんって何してる人?」




そういえば、先生の家族の事とか何も知らない。




そういうの、まだ先だと思ってた。




でも、何かものすごく知りたい。




「……公務員かな」




公務員って言っても…その辺の公務員じゃないよね?きっと…




「お母さんは?」




「母さんは介護士」




きっと、お父さんもお母さんも、すっごく優しくていい人なんだろうな。




先生を見てれば分かる。




それから先生は慣れた手つきで、車を駐車場に入れた。




そんなトコも本当にカッコいい。




「持つよ」




私の手いっぱいの荷物を見て、先生が言う。




そんな、ちょっとした優しさが好きなんだぁ。




「ありがとう」




軽々と荷物を持って歩いていく。




マジで…カッコいいなぁ。




私って…どんだけ??




まるで先生病にかかったみたい。




「どうぞ~」




通された部屋は、1人暮らしには広すぎるほどで、すごくきれいだった。




「きれいにしてるんだね」




「ここ、できたばっかで引っ越しして、まだ日が浅いから」




「じゃあ、もう少ししたら、あの準備室みたいになっちゃうの?」




「その前に、彩音が掃除して?」




その言葉…期待しちゃってもいい?
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