おじいさんと泥棒
孤独感
転機の来訪
「あぁ…もう朝か…」
私は特に必要がないかもしれないが朝は目覚ましをかけている。
早起きなんてしても、する事がないのに。
この日も6時に起きてしまった私は家内の仏壇の前で手を合わせた。
これはもう日課というか必ずしなければ気が済まない。
彼女が亡くなってから、私の生活は
ただ食べて、飲んで、寝る。
という同じ動作をただひたすらに繰り返すものになっていた。