【連作集】風ネコと家ネコ
獅子麿の飼い主の小学1年生になる『あずさ』が熱を出して寝込んでいる。


もう、3日だ。


意識のない『あずさ』の口へ神様からもらった球を転がす。


ゴクンと飲みこんだ途端、『あずさ』の土色だった頬に赤みが戻る。


明日には元気になるだろう。


獅子丸は安堵に包まれ『あずさ』の枕元で丸くなる。


痛む頭を摩りながら…。


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