カラフル・バニー
「それ着てんのに、まだ寒ぃーの?」

「…はは、まあ」


ため息をつく渚。そして睨みつけるような目で、あたしを見下げる。


「待ってろ。ドア開くか見てくる。多分、風強ぇーし、無理だろうけどな」

「もし、無理だったら…?」

「ここで黙って待つしかねぇんじゃねーの?」


なんのためらいもなく、さらりと言い上げた渚。

先程の赤く染まった顔は、あたしに向けられたものではなかったことを、確信する。


「…チビ野郎」


腹が立った。多少、何か言ってやらないと気が済まない。


「あ?」
< 100 / 150 >

この作品をシェア

pagetop