カラフル・バニー

青い空に包まれて

渚の家に着いた。せっかくここまで歩いてやって来たというのに、渚は怪訝な顔で出迎える。


「お前、今起きただろ」


イチが何もかも分かりきったように渚にそう言った。


「…関係ねぇだろ…さっさと入れ」


イチの言葉に渚の機嫌は更に悪化する始末。そして突然、渚は、あたしの腕をつかんだ。


「お前はこっちに来い」

「…え…っ!?」


連れて来られたのは、渚の部屋らしき場所。きっと、あたしの部屋の3倍はあるんじゃないだろうかと、思われる。


「何…?渚」


あたしは沈み気味に渚に問う。


「お前、俺の誕生日に何か言うとかっつてたじゃねーか。言え」

「言えって…」


デリカシーの欠片もない奴だ。人がせっかく一大決心をしたというのに…
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